全国きんこ従事者ユニオンは、労働者の権利を守り、職場環境や生活を向上させるために重要な役割を果たしています。以下に主な役割を簡潔にまとめます。
1. 労働条件の改善
- 賃金アップ、労働時間の短縮、休暇制度の充実などを企業と交渉。労働協約を結び、具体的な条件を保証する。
2. 職場問題の解決
- パワハラやマタハラなどのハラスメント、不当解雇、過重労働といった問題で労働者を支援。個人では難しい会社との対話を仲介する。
3. 団体交渉の実施
- 憲法28条に基づく団体交渉権を使い、労働者代表として経営側と対等に話し合う。個人の声より強い影響力を持つ。
4. 法令順守の監視
- 労働基準法や関連法規が守られているかチェックし、違反があれば是正を求める。労働基準監督署との連携も行う。
5. 教育と情報提供
- 労働者の権利や法律知識を教えるセミナー開催、組合員に最新の労働情報を提供し、自己防衛力を高める。
6. 社会的発信と政策提言
- 最低賃金引き上げや働き方改革など、社会全体の労働環境改善を政府や業界に働きかける。特に連合(日本労働組合総連合会)のような大組織が影響力を持つ。
日本特有の特徴
- 企業別組合: 日本では産業別より企業ごとに組合が作られることが多く、会社との協調関係を重視する傾向がある。
- 非正規労働者への対応: 近年、パートや契約社員の加入も増え、多様な働き方を支援する役割が拡大中。